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不思議体験~神戸の絵描きさん① ダルマが出た

  • 執筆者の写真: そら
    そら
  • 5月24日
  • 読了時間: 2分

不思議体験~神戸の絵描きさん① ダルマが出た

自然食レストラン「おかゆさん」を営んでいた頃の話です。

あるお客さんから、「神戸に中川さんという絵描きがいて、その人のまわりでは超常現象が起きるよ」と教えてもらいました。画廊の名前は「我画林(ガガーリン)」だったと思います。中川さんは小太りの、どこかほんわかした雰囲気のおじさんでした。

ある日、その画廊を訪れ、絵を眺めていると——足元に、ころん、と何かが当たりました。

見ると、木製のダルマが転がっていました。手のひらに乗るくらいの小さなもので、機械彫りのような素朴な品。お土産屋さんで売っているような、決して高級品ではありません。でも、いったいどこから?

「こんなものが出てきました」と中川さんに見せると、こともなげに言うのです。「ああ、これは前にも出たよ。ある社長が来たときにも現れてね。持って帰ろうとしたら、次の瞬間、電灯の笠の上に移動していたんだ」

そう言って、笠の上にダルマが乗った写真を見せてくれました。そして次に目をやったときには、もうダルマは消えていたそうで、社長さんはたいそう残念がっていたとのこと。

「よかったら持って帰りなよ」と中川さんが言ってくれたので、そのダルマをありがたく持ち帰りました。

帰ってから、不思議なことに興味を持つお客さんのAさんに見てもらうことにしました。Aさんは霊感のある方で、ご自宅に祭壇を設けて神様をお祀りしている方です。

ところが、ひと目見るなり「なんか、このダルマ……険があるよ」とおっしゃいます。

それを聞いて怖くなり、浄化のためにAさんの祭壇にお預けすることにしました。

2日後、Aさんが来てこんな話をしてくれました。「ダルマから金粉が吹いてきたよ。証拠に写真を撮ったんだけど、変な映り方をしてね」

見せてもらったのは、ポラロイドで続けて撮った3枚の写真。1枚目と3枚目は普通の距離感で写っているのに、2枚目だけダルマが遠方に移動したように映っていたのです。

不思議だねえ、と顔を見合わせながら、Aさんから「もう険はなくなったよ」とのお墨付きをいただき、ダルマは返ってきました。

座布団を敷いて、お水を供えて、大切にしていたのですが——また別のお客さんに「このダルマ、パワーが強すぎる。あなたが負けてしまうよ」と言われてしまいました。

怖くなって、お寺で焼いていただくことにしました。

……実は今も、ちょっと後悔しています

 
 
 

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